ASTM HIC試験・落下試験とゴムチップ舗装厚の関係一覧表
ゴムチップ舗装の厚みを決定するには、まず落下高さを計測します。
そして、遊具からの落下高さが例えば、
1400mmならI・RUBBERの厚さは60mm
というような感じで、一覧表を参考に決定します。
ASTM規格F1292-09に基づく試験に準拠した測定器(米国第3機関による認定証発行)により、I・RUBBERとウレタンバインダーを練り合わせ成型した供試体を、屋内試験で行った測定値。
(屋外試験の場合、試験環境によりASTMの規格、測定値等は規格外となり試験結果は参考値となります。)
遊具等の落下高さから、衝撃吸収緩和材の厚みを決定する時は、厚みの余裕を持ってお決めください。
ASTM試験概要
遊具下ゴムチップ舗装における厳格な安全基準と、落下事故による頭部損傷リスクの軽減について
公園などに設置されている遊具から子供が転落した場合、頭部に致命的な損傷または重大な障害を受けるリスクが存在します。
米国消費者製品安全委員会(United States Consumer Product Safety Commission)の研究では、遊具関連事故で最も多いのは遊具からの転落事故であり、頭部損傷による子供の死亡事故が後を断ちません。
このような落下事故による頭部損傷リスクを軽減するために、衝撃減衰要件を満たした舗装材料を使用して遊具使用区域や運動場の舗装を行い、子供が落下した場合の頭部への衝撃値を模擬的に測定しています。
本試験の規格はGMAXおよび頭部打撲傷基準値(HIC)の数値以下を厳守し、万一の事故でも子供の生命を脅かさないように厳格な安全基準を設けています。
なお、GMAXとは衝突時の瞬間最大加速度の値です。HICと共に遊具の安全性を確認する試験において、衝撃減衰性能が規格に適合しているか評価するために、アメリカでも安全基準として使用されております。
また、遊具設置に関わる設計者、製作者、設置工事者、運動場の運営者など多くの事業者が、子供の遊具落下事故による頭部損傷の防止のために本規格を取り入れています。
当社では、適切な舗装材料を用いて遊具下ゴムチップ舗装を行い、世界的に統一された信頼のおける規格を遵守。安全を最優先した施工をしています。
1)この規格はスポーツ用具及び施設に関するASTM委員会F08の管轄下にある。そして、運動場舗装システムに関しては小委員会 F08.63が直接管轄責任を持っている。現行版は2004年1月に承認され、発効した。この前の最新版はF1292-99として1999年に承認されたものである。
2)米国消費者製品安全委員会(CPSC)の特別研究で、2001年4月度「子供の遊具に関わる怪我や死亡事故」。米国消費者製品安全 委員会はワシントンDC。
臨界高さ
落下時における衝撃が頭部に及ぼす影響を数値化するため、衝突時の瞬間最大加速度をGMAX、頭部損傷係数をHICで表します。HICは自動車の安全基準としても使用されていますが、1000以下の値では脳に深刻なダメージを与えないとされています。HICが1000、GMAXが200Gを超えない範囲を「臨海高さ」として、衝撃緩和床材の緩衝性能を規定しています。
GMAXおよびHICの測定方法
GMAXとHICの値の測定には、専用の落下衝撃測定機を用いてセンサー搭載の金属頭部モデルを落下させ、着地点となる床材の上の衝撃値を算出します。落下時の重力加速度、そして衝突した時点から減速加速度の時間経過による変化を計測しています。
4ASTM試験 衝撃試験機
装置の測定方法は国土交通省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」の安全基準に沿ったASTM試験を採択。ヘッドフォームを引き上げて落とし、内蔵トランスデュ-サにより衝撃力を計測します。
HIC1000とは
HIC1000は世界各国で頭部に関する安全基準値として使用されております。 遊具など、高い所から誤って転落し、地面などに頭部を強打した時の生命の危険性を測定する衝撃値です。 遊具からの転落は重大事故に繋がり、規格外の危険な遊具による事故が発生した場合は、民法により多額の賠償責任を負うことにもなりかねません。
ASTM試験・ゴムチップ舗装実績
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